PK戦で活躍した帝京長岡のGK小林脩晃

 後半も攻・帝京長岡、守・日本文理の構図は変わらない。9分。山村がペナルティエリア左から狙い澄ましたシュートをゴール左隅に放つ。だがこれも日本文理の松澤が右腕一本で掻き出す。16分、右をえぐった堀のクロスをゴール中央に走り込んだMF橋本燦(3年)が右足で合わせるが、シュートはバーの上。その後は両チーム決定機を作れないままタイムアップ。試合は延長戦へと移る。

 10分ハーフの延長戦前半。帝京長岡は絶好機を4度迎えるが、日本文理は最終局面で体を投げ出して死守。帝京長岡は得点を奪えない焦りからか、フリーでのシュートも枠を捉えきれない。エンドが変わった延長後半のラストプレー。帝京長岡はゴール中央から山村がミドルシュートを放つが、これもわずかに枠を外れ、PK戦に突入する。

 先攻は、準々決勝の新潟西戦で計44人が蹴る記録的なPK戦(20-19)を制した日本文理。両チーム2本連続で成功して迎えた3番手は日本文理が失敗。ただ、帝京長岡も4番手が外し、PKスコア3-3で最後の5人目を迎える。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)新潟予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)新潟予選