巻き返しを狙う都立野津田は後半に入りGKを交代。最終ラインを上げ、攻めの姿勢を見せる。しかし、波に乗っている三菱養和SCユース(B)。開始早々ゴール前でボールを受けた田口恵大がするどいシュートを決める。

 勢いは止まらない。続く8分、2番・久保井俊喜が右サイドからドリブルで攻め込みPA内に入り込んだが、ファールを受けPKを獲得。左上に突き上げるようなゴールを決める。10分には交代したMFがセンター付近で放ったロングシュートが綺麗な弧を描いてゴールネットを揺らす。

 その後も17番のFKから八木原匠が叩き込むようなゴールを決める等、3点を追加した三菱養和SCユース(B)。一方の都立野津田も29分、自陣のDFからのロングボールに反応したMF10番・八木拓が1点を返し、意地を見せる。すぐに1点返されてしまうが、細かいパスワークで崩しにかかる都立野津田。鈴木硬がゴール前のMF7番・安保一希へアシストし、追加点が生まれる。

 しかし、最後のゴールを決めたのは、この日5得点を生み出した八木原匠。混戦の中、中盤からの縦パスを受け、冷静に左足から放たれたボールが決まる。都立野津田も相手エリアに攻め込むがここでホイッスル。

 最後まで得点を重ねた三菱養和SCユース(B)は八木原匠を中心に攻撃陣に手応えを掴み、12対2の圧勝。T3リーグ昇格へ向け、自信につながる一勝となった。

(取材・文=新井恵)

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