浦和南 vs 山村国際(写真=河野正)
越ヶ谷を1-0で下して1回戦を突破した山村国際は、相手の厳しいチェックに遭ってボールを敵陣深くにまで運べず、効果的なシュートを打てなかった。それでも球際では厳しく応対し、失点するまでは主将のCB山田悠太(3年)を中心に粘り強く守り、大きなピンチはほとんどなかった。
後半に入っても浦和南が主導権を握り、5分に伊田の蹴った左FKを1トップの石川慶(3年)がニアサイドで合わせて3点目。8分には中央からリズミカルに運んだ濱口が、ドリブルからゴール右隅に沈める。
その後も途中出場したFW志田出帆(3年)が、バーに当てるヘッドなど3本のシュートを放ってゴールを狙う意欲を緩めなかった。アディショナルタイムには、DF木村孔亮(3年)の右CKから田口が頭で決めて5点目を奪取した。
県最上位のS1リーグで現在5位の浦和南だが、今季はスタートでつまずいた。1月の新人大会南部支部予選3回戦で市立浦和に屈し、新人大会と関東高校大会予選の出場権を逃してしまったのだ。
野崎正治監督は就任11年目での初めての出来事にショックを受け、巻き返しに向けて練習以外でも、全部員一人ひとりと話し合うなど、骨太のチームに生まれ変わるいろんな工夫をしてきた。
▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選