今年も強い!関東一 東京実業を下し勝ち点3ゲット!
関東一先制のシーン

関東一先制のシーン

 3月10日、東京T1リーグ第2節、東京実業vs関東一が大井第二球技場にて行われた。
この日は冬に逆戻りしたかのような気温とどんよりした天気。両ベンチから「Go!」の掛け声が掛かるなど、選手達のプレーもやや消極的に始まった。

 そんな中、徐々に関東一がゴールに迫りだした11分、左からのCKを重田 快がゴールへと押し込み、先制に成功する。すると、動きに余裕が出始める関東一。ボールをキープし、縦横無尽にパスを出し東京実業を翻弄していく。
25分には関東一・菅屋 拓未が出しどころを探す中、がふと東京実業の緊張感が緩んだ瞬間、自らシュート。カーブをかけた技ありのシュートが決まり、関東一が追加点を奪う。
さらにその直後、関東一はCKからのゴール前の混戦でPKを獲得。冨山 大輔が冷静に決め3対0と前半で東京実業を大きくリードする。

 後半、なんとか立て直したい東京実業だったが退場者を出し1人少ない状態に。さらに後半13分には抜け出した関東一・重田 快にゴールを決められ差を4点に広げられてしまう。
この苦しい状況に対し、スタンドの部員からは「顔を上げろ」の声。これに勇気をもらったか、東京実業は後半20分、日名 悠太が珍しく空いたスペースを見逃さず、エリア外から強烈なミドルシュートを叩き込み1点を返す。
その後も互いに攻撃を繰り出し惜しい場面は作り出すものの得点には至らず。4対1で関東一が今シーズン初の勝ち点3を獲得した。

 敗れた東京実業だが、後半のスコアは1対1。一人少ない状態で関東一に引けを取らなかったのは見事だった。前半から鋭い反応を見せたGK・増田は、集中力を切らさず後半もギリギリのところでまさに守護神という働きを見せたのは収穫だろう。
 一方、関東一の緩急をコントロールする技術、「間」の使い方の巧さとそれによってもたらされる1度で決して終わらない波状攻撃は強烈。第1節は黒星スタートとなったものの、今年も「強い関東一」は健在だ。

(文・編集部)