成立学園、鈴木亮祐のゴールで東京実業を下す!
試合風景

試合風景

 Tリーグ第4節、開幕戦で勝利を挙げた成立学園と未だ勝ち星のない東京実業の試合が成立学園鷺宮グラウンドで行われた。

 10時にキックオフされたこの試合は両チームのフォーメーションは共に4-4-2。

 最初にペースをつかんだのは成立学園。
 DFラインででボールを落ち着かせると、MF高橋恒樹らの飛び出しから東京実業の裏を狙うパスでボールの支配率を上げていく。18分にはFW竹本大輝の動きだしからサイドにできたスペースをMF萩原幹太がドリブルで駆け上がり、中央で前を向いたMF竹本へラストパス。息が合った試合展開を見せる。

 ペースをつかみかけた成立学園の流れを止めたのは東京実業キャプテン萩原陸。全員を鼓舞しながら、鋭い読みからパスをカットし、一度MF森に戻すと右サイド前線のスペースへ、DF宮澤侑大が走り込みマイボールにし1対1まで持ち込むがゴール前には入り込めず。駆け引きが続く中、前半は0-0のまま終了。

 後半に入り展開が変わる。
後半10分、成立学園は左サイドを攻めるMF萩原から中央へ、前半へ走り込んだMF萩原にパスをすると低めのクロス。ゴール前のFW竹本がヘディングで合わせ先制する。

 声を大きく出し、流れを取り戻す東京実業は後半25分にゴール前の混戦のDF宮澤から右のFW赤井優太、サイドチェンジでMF萩原、DF宮澤、MF萩原とワンツーでDFを抜いて右の隅へゴールを決める。その後も東京実業の個人技と成立学園のパスワークで試合が進むが、終了間際に見せたのは交代で入った成立学園、MF鈴木亮祐。38分、ボールを持ったFW竹本がゴール前を進むとDFに阻まれるが、混戦から一歩前に出たMF鈴木が合わせシュートを放つとGK届かずゴールに吸い込まれ、逆転。

 ここで試合は終了。両校の個の力とチームワークが見えた好ゲームだった。

(文・新井恵)