延長に入り、そんな流通経済大柏の元気は尽きることはない。むしろどんどんテンションを上げ、FC東京U-18にプレッシャーを与えていく。延長後半には菊地泰智がゴールを決めたかと思いきやオフサイド。その後も勢いに乗って威勢よく攻め続ける流通経済大柏だったが、FC東京U-18も蓮川壮大、GK波多野豪を中心に冷静さを失わずに対処し失点を許さない。

 試合は延長20分を戦っても決着がつかず、遂にPK戦に突入する。1本目は互いのGKがセーブを見せ、0-0。2本目、流通経済大柏のキッカーのシュートはゴールポストに当たりゴール外へ。FC東京U-18が優勢となる。その後は両チームとも成功で迎えた5本目。流通経済大柏のシュートをGK波多野豪が2本目となるストップ。この瞬間FC東京U-18の勝利が決まった。

 実は午前の決勝進出を決めるトーナメントでも成立学園をPKで下したFC東京U-18。粘りとここぞの勝負強さは優勝チームに相応しいものだった。

(文・写真 編集部)