自粛を経て2か月半ぶりの公式戦…埼玉栄、白星リスタート!「今は感謝の気持ちでいっぱい」

埼玉栄は再開初戦を白星で飾った(写真=河野正)

 高円宮杯JFA U-18埼玉S1リーグ前期第3節は5月3日に5試合が行われ、初戦に臨んだ埼玉栄市立浦和に2-1で競り勝ち、S2リーグからの昇格第1戦を白星で飾った。

 【フォトギャラリー】市立浦和 vs 埼玉栄

 埼玉栄はサッカー部員が東日本大震災発生から12年目の今年3月11日、被災者に対する不適切な動画をインスタグラムのストーリーズに投稿。事態を深刻に受け止めた埼玉栄は、出場権のあった4月の関東高校大会予選を辞退し、4月2日に開幕したS1リーグも1節と2節の参加を見送り、不戦敗(0-3)扱いとなっていた。

 この日が自粛後初の公式戦で、2月の新人大会ではベスト8に進出している。投稿に関わった選手は現在、サッカー部の活動には参加していない。

 埼玉栄は昨季のS2Bリーグを制し、同Aリーグ優勝の武南セカンドとの順位決定戦にも勝利してS1リーグへ昇格。昨秋の第101回全国高校選手権埼玉予選では、エースFW安倍颯汰やMF樋口有斗らの好人材を擁して12年ぶり5度目のベスト4に駆け上がった。

 昨年からのレギュラーは、主将のFW小磯慧秦とGK安達洸太(ともに3年)だけだが、MF正木嶺乃介やDF柿本秀(ともに3年)は交代出場ながら全国高校選手権予選を経験している。

【次のページ】 第2節 市立浦和 vs 埼玉栄(2)