インターハイ埼玉予選を4戦12得点で制した武南だったが、この日は前半、武蔵越生のハイプレスに苦しみ、攻撃をなかなか形作れなかった。ゴールに迫ったのは幾度かで、ほとんどのパスが中盤で遮断された。

 MF8髙橋秀太(3年)から、鋭く敵陣深くに抜け出したMF9戸上和貴(3年)へとつなげた21分の場面も相手の守備に阻まれ、左サイドMF10松原史季(3年)のクロスで作った44分のチャンスもゴールにはつながらなかった。

 それでもスコアレスで迎えた後半はペースを握る。最前線に構えるFW18文元一稀(3年)のポストワークを起点に次第に敵陣に攻め入る回数が増えていった。

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