白井 vs 木更津(写真=佐藤亮太)
白井・唐澤貴人監督は「良い時間帯で点を取れたことはよかった。ただ、欲を言えば、畳みかけたかった。最低、あと1点は欲しかった。2点目が取れれば(試合は)決まると思ったが、最後のほうになってしまった。こうした試合が多い」と偽らざる気持ちを語った。
そうした試合のなかでも目に留まった選手がいた。ひとり目は先制点をあげたMF10内山。前半は4‐4‐2の前線で、後半、3‐4‐1‐2の中盤でそれぞれプレー。スペースを回遊しながら良いアクセントをつけた。
そんなMF10内山だが、自己評価は「10点中5点くらい」と厳しく「課題の決定力でゴールを決められたことは良かったが、そのほかの、たとえばオフ・ザ・ボールの動きでは力を発揮しきれなかった」と反省しきりだった。
そしてもうひとり。そのMF10内山と後半35分に代わって起用されたMF20花島和称。ピッチに入って数十秒後、CKの場面。キッカーを務めたMF20花島が2点目をアシスト。見ていて驚いた。
「自分も驚いた」としたMF20花島だが、以前、自分はうまい選手だと勘違いしていたそうだが「それではダメ」と監督・コーチから指摘を受けた。「自分を目立たせるため、周りを使ったプレーをしていた。でもいまは工夫しながら、チームのために、チームにあわせたプレーを意識している」と心掛けの良さがつながったといえる。
完封勝利で勝ち上がった白井。次の対戦は、あす8日行われる小金と船橋柴山の一戦の勝者と相まみえる。
今回、ゲームキャプテンを務めたDF2永井里空は「きょうは波に乗れなかった。(両チームとも木更津と)タイプ的に似ているので、きょうの試合を生かしていきたい」と前を見据えた。
(文・写真=佐藤亮太)
▽第102回全国高校サッカー選手権千葉予選
第102回全国高校サッカー選手権千葉予選