日体大柏が2連覇目指す(写真=小室功)

 激戦区の千葉を勝ち抜くのか、果たしてどこだろうか。選手権本大会の出場権をかけた第102回全国高校サッカー選手権千葉予選の決勝は、昨年同様、進境著しい日体大柏と伝統校の市立船橋の激突となった。ともに“全国”への思いは並々ならぬものがあり、必勝を期して大一番に臨む。

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 かつてJリーグの柏レイソルやベガルタ仙台でプレーしていた根引謙介監督に率いられる日体大柏は、準決勝で宿敵の流経大柏を2-1で破った。かたや、就任5年目の波多秀吾監督の下、日々、研さんを積む市船は、今年の県予選で旋風を巻き起こす拓大紅陵を4-1で退け、11年連続の決勝進出。「勝って当たり前」といわれる重圧のなか、堂々たる戦いぶりで勝ち上がった。

相手を見ながら、攻守に連動したアクションサッカーを目指す日体大柏の攻撃のキーマンは、何といっても左サイドを主戦場とするMF10片野拓久(3年)だ。緩急自在のドリブルとパンチの効いたシュート、鋭いパスが持ち味。エースとしての自覚と責任を胸に「チームを勝たせる選手になる」と意気込む。

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▽第102回全国高校サッカー選手権千葉予選
第102回全国高校サッカー選手権千葉予選