高知 vs 徳島市立

 ところが、徳島市立は高知が攻め込んだスキを狙っていた。直後の24分に敵陣でFKを得るとすぐに左サイドへ展開。麻植のクロスに「狙っていた形」で逆サイドから入り込んだ笠原がシュート。一度はGKに阻まれたが、反応早く押し込んで徳島市立が先制点を奪い前半は1-0で折り返した。

 後半に入ると、徳島市立がギアを一気に上げる。開始50秒で「この3試合は奪ってから大きく展開してチームのスピードを上げる自分のしたいことができた」上田が電光石火の2点目を奪うと、42分には山座が低弾道ミドルを決め3点目。51分にも鈴木が決めて4点目。完全に試合を決めた。

 高知も後半途中からFWに位置を上げた森がPKと力強い突破で2ゴールをあげたものの、大量失点を覆すまでには至らず。終わってみれば67分に途中出場のMF13尾形郁海(2年)もゴールをあげた徳島市立が5対2で高知に勝利。3試合13ゴールの爆発的攻撃力で四国高校サッカーの頂点に立った。

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▽令和5年度四国高等学校サッカー選手権大会
令和5年度四国高等学校サッカー選手権大会