高知 vs 徳島市立

 ただ、河野博幸監督が「ボールを動かそうとしている中での判断ミスがこの大会では目についた。インターハイの強度は四国大会の比ではないので修正したい」と指摘したように、圧勝の中でも徳島市立に課題があったことは確か。逆に四国U-17トレセンで鎖骨を骨折し、インターハイ出場が絶望的になったMF松井貫太(3年)ら多くの主力選手を欠いた中でも「持ち味は粘り強い守備からのカウンター」(キャプテン森)を軸に据えて準優勝を遂げた高知には収穫があった大会となった。

 両校ばかりでなく、帝京第五(愛媛)、高松北(香川)の4校にはぜひ、四国サッカーのプライドを持って北の大地で躍動することを期待したい。

 最後に、今大会を大いに沸かせたのが高知MF西森によるハンドスプリングスロー。フォトギャラリーに10枚の連続写真でその様子を撮影したので、豪快なスロースイングをぜひ楽しんでほしい。

(文・写真=編集部)

▽令和5年度四国高等学校サッカー選手権大会
令和5年度四国高等学校サッカー選手権大会