京都サンガF.C. U-18 vs 鹿島アントラーズユース(写真=松尾祐希)

 そして、迎えた後半35+1分だ。「最後まで諦めずにやろう」と柳澤敦監督が振り返った通り、最後の最後にチャンスが巡ってくる。池田が右サイドからロングスローを入れると、クリアボールを繋いで壱岐がゴール前に落とす。このボールを徳田が頭で押し込み、土壇場で先制点を奪った。

 以降はうまく時間を使い、京都の反撃を許さずにリードを守り切った。Cグループの2位でノックアウトステージ進出が決定。27日の1回戦で大宮アルディージャU-18と対戦することが決まった。

 試合後、柳澤監督は選手たちの頑張りを賞賛した。

 「アントラーズでやってきたことを出してくれた。ジーコスピリッツを再現しようと話して試合に入ったので本当に良かったです。(初戦で岡山に1-2で敗れて)自分たちで首を絞めた形だったけど、自分たちの力で取り戻せた」

 とりわけ、ゴールを決めた徳田の働きについても賛辞を送り、「大事な試合で得点を取る。その能力はやっばり大事だし、今までの経験もきていると思うので、自覚を持ってまたやってもらいたい」と話した。

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▽第47回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
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