優勝を果たしたG大阪ユース(写真=志水麗鑑)
だがFC東京U-18はG大阪ユースの勢いに飲まれず、65分頃からは反転攻勢に出る。すると69分には、CKからDF3永野修都(2年)がネットを揺らし、逆転に成功した。
リードを許したG大阪ユースは、2失点目を喫しても攻めの姿勢を崩さずにすぐさま反撃。77分にはペナルティエリア手前でボールを受けたMF34當野泰生(1年)が、鋭い切り返しから右足を一閃。ゴール左に鮮やかなシュートを突き刺した。
互いにハイレベルなパフォーマンスを披露した白熱の攻防戦は、最終盤に試合が動く。後半アディショナルタイム、G大阪ユースのFW38武井遼太朗(1年)がドリブルで運び強烈ショットを決めれば、直後の試合終了間際にFC東京U-18のDF永野が劇的同点ゴール!3-3で延長戦に突入した。
延長戦は両チームとも相手ゴールに迫るものの、体力の消耗もあってか最終局面でのクオリティに欠いた。G大阪ユースは延長後半6分に速攻からMF19森田将光(2年)が、FC東京U-18は同8分にショートカウンターからMF10佐藤龍之介(2年)がシュートを打ったが、どちらも決めきれずPK戦に入った。
PK戦は両守護神、FC東京U-18のGK21後藤亘(2年)とG大阪ユースのGK21荒木琉偉(1年)が好セーブを見せたなか、5本を決めたG大阪ユースが勝利。最後は遠藤保仁の息子・楓仁がネットを揺らし、16年ぶりの優勝に歓喜した。
(文・写真=志水麗鑑)
▽第47回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
第47回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会