目白研心 vs 都立保谷(写真=佐藤亮太)
FW10大川自身、コンディションは振るわず、特に前半、思うように動けなかったが「これで帳消しになった」と喜んだ。
そして勝負を決定づけた2点目のFW18池沢。ベンチから「決めてこい」と背中を押され、ピッチに入ったが、後半38分に一度、絶好機を外し、内心はヒヤヒヤだったそうだ。
目白研心・安井健吾監督によれば、きょうのような拮抗した試合で最後にやられてしまうケースが多かったそうだ。
しかし今回は違った。それはなぜか。
安井監督は「中盤では絶対に負けないようにと伝えた。特に保谷の前線・中盤の4枚は自分たちより上回っている分、絶対、やらせないようにした。こちらの運動量、フィジカルでやり切れた」と評した。
選手も指揮官に同調。主将MF3中澤空良が「(保谷の)10番(MF丸山芳瑠)や11番(FW五百川汰喜)が上手く、かなりタイトな試合になった。後半になって、相手の足が止まり、試合の流れがこちらに来た」と話せば、FW10大川も「後半、セカンドボールを拾えるようになった。うちは拾えないと攻撃が終わってしまう。2度、3度と続けられるようになり、決められるようになった」と話したことからも、最後には運動量がモノをいったことがわかる。
そしてもうひとつ。「0‐0で進めば、最後は選手が決めてくれる」。安井監督の選手の信頼の厚さを忘れてはいけない。
2回戦に進んだ目白研心は2回戦で都立野津田と対戦する。
(文・写真=佐藤亮太)
▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選