関東一 vs 青稜(写真＝多田哲平)

　49分には右サイドでボールを受けたMF11福士琉斗(2年)が突き刺して加点。54分には左サイドの日野のクロスからファーサイドでFW9田中結翔(2年)がダイレクトで合わせて3点目を決めた。

　守ってはMF6小林快成(2年)らが出足の早い寄せで相手に猶予を与えず、すぐさまボールを奪還。相手に決定機をほとんど作らせず、そして79分には左サイドでボールを持った田中が鮮やかなコントロールシュートを決めて4点目を奪い、4-0で快勝した。

　関東一の小野貴裕監督は「相手が結構ラインを高めに設定していたので、準備してきたものと少しズレてしまっていたのもありましたし、初戦の難しさを感じてプレーしている様子はあった。配置を変えて回転を増やして前半のうちに1点取れて良かった」と試合を振り返った。

　15日の3回戦で関東一は都立東久留米総合と対戦。インターハイ予選で苦杯を舐めさせられた相手へのリベンジのチャンスである。小野監督は「東久留米さんはやっぱり強いです。エネルギーがあるし、向こうのホームでやらなければいけない。でも東久留米さんとは選手権で何度も当たっていますし、東京の高校サッカーをやるうえでは避けては通れない相手」と警戒を強めている。

　一方で敗れた青稜は1、2年生のみだったが、個々がカラーを示した。MF6篠木俊哉(2年)は高精度のキックでチャンスを作り、DF4林颯介(2年)は対人戦で強さを発揮。FW11笹野寛人(2年)は運動量豊富に前線を駆け回り、GK1高野将和(2年)はガッツあふれるセービングを見せた。

(文・写真＝多田哲平)