雨の中行われた東京成徳大高と堀越の一戦は激闘に(写真=多田哲平)
結局決着がついたのはPK戦で、しかもサドンデスに突入してからだった。
どちらも5人ずつが決めて迎えた6人目。先攻の堀越のキッカーが決めると、後攻の東京成徳大高のキックをGK1吉富柊人(3年)がストップ。トータル6-5でPK戦を制した堀越は準々決勝へ駒を進めた。29日の準々決勝では駒澤大学高等学校と対戦する。
堀越を率いる佐藤実監督は「相手の粘り強さは伝わってきていましたし、ものすごい雨でしたから、そう簡単にはいかないだろうなと思っていました」と試合を振り返る。
一方で佐藤監督は「選手権はこういうもの。最後の大会で相手もいろんなものをかけて戦ってくるし、いろんなアクシデントがある。選手たちもそれは理解しています」と選手権の難しさを語り、だからこそ「そこに対して粛々とやるだけ。その意味で勝ち上がれるのはすごく大きい」と勝利の喜びを噛み締めた。
かたや東京成徳大高は惜しくも及ばなかったが、粘り強さを見せた。高い集中力を維持した守備は、最後まで研ぎ澄まされたままだった。DF1柳生遥都(3年)、DF3米田健二朗(2年)、DF4毛利岬(3年)はゴール前に堅陣を築いた。またMF10原慎之介(3年)は積極的にミドルシュートでゴールを狙い、FW11五木田耕(3年)とMF8鈴木幸輝(3年)はカウンターで果敢に仕掛けた。
(文・写真=多田哲平)
▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選