目白研心のMF川崎陵平はクロスボールに勇敢に飛び込み一矢報いた(写真=多田哲平)
ところが後半は目白研心にカウンターで度々チャンスを作られる。
すると58分、右サイド(目白研心の左サイド)からクロスを許し、ファーサイドでMF9川崎陵平(3年)にヘディングで合わせられて1点を返された。
その後もヒヤリとするシーンを作られたが、それでもDF18若田澪(3年)とDF5山口航生(3年)を中心に粘り強くはね返して追加点を許さず2-1で勝ち切った。
駒澤大高の亀田雄人監督は「初戦ということで固さや緊張がありましたが、選手たちはそれと向き合って準備をしてくれた。とにかくまずは勝ち上がれて良かった」と安堵。一方で「立ち上がりに2点を取れたが、そこから畳み掛けられなかったのは実力不足」と課題を挙げた。
29日の準々決勝では堀越と対戦。亀田監督は「次はまた違うゲームになると思う。 僕らは120パーセント、チャレンジャーとしてやるだけ」と意気込んだ。
一方で目白研心も敗れはしたものの大健闘を見せた。とりわけ流れを掴んでいた後半は素晴らしく、分厚く迫力ある攻撃を何度も披露。FW10大川雄一郎(3年)は鋭い抜け出し、FW11中川翔太(3年)とDF17剣持啓吾(3年)はキレのあるドリブルで駒澤大高のDF陣を困惑させ、一矢報いた川崎は勇敢にクロスへと飛び込んだ。また中盤のMF3中澤空良(3年)は危険なスペースに必ずと言っていいほど顔を出してケアし、ボールを奪えば素早く縦に繋いで攻撃の起点となった。
(文・写真=多田哲平)
▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
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