難敵を下した名門復活を目指す帝京が14年ぶりの選手権まであと2勝

帝京イレブン(写真=松尾祐希)

 かつて高校サッカー界を牽引した“カナリア軍団”を率き、自身もOBである日比威監督はことある度にこんな言葉を口にしていた。

 「選手権に出場して初めて名門復活だと言えるんです」

 10月28日、第102回全国高校サッカー選手権東京予選の準々決勝が駒沢補助競技場で行われた。第3試合ではプリンスリーグ関東1部の帝京と4年ぶりの選手権出場を狙う都立東久留米総合が対戦。東久留米総合が開始早々に先制したものの、帝京が自力の差を見せて3-1の逆転勝利で準決勝進出を決めた。

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 近年、チームは右肩が上がりに力を付け、一昨年は夏のインターハイに10大会ぶりに出場し、昨夏は準優勝を果たした。だが、まだ本当の意味で復活とは言えない。2009年を最後に遠ざかっている冬の檜舞台に戻ってこそ、初めて口にできる言葉なのだ。

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▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選