國學院久我山 vs 帝京(写真=矢島公彦)

 一方、昨年のリベンジに燃える帝京もすぐさま反撃。35分、セットプレーからの逆襲から途中出場のFW山下悠斗(3年)が横山とのパス交換から左サイドを抉ると、クロスを受けたFW森田晃(3年)が左足で蹴り込んですぐに同点とした。

 試合は延長戦でも決着がつかず、PK戦へ。國學院久我山は試合を通じて好パフォーマンスを見せていたGK大村太郎(3年)が後攻の相手の1本目を右に飛んでセーブすると、直感派だというGKは迎えた2本目、「ちょっと言葉にするのは難しいんですけど、蹴る瞬間に『こっちだ!』っていう感覚があった」。その直感を信じて今度は左に飛んで止めた。蹴っては4人全員が成功させ、100分を越える死闘に終止符を打った。

 李監督は「今日はディフェンスがよくやった。相手との力量を考えた時には最後の1点を除いたらパーフェクトだと思う。(PKは)私が帰った後も、彼らはずっとPK練習をやっていた。かっこよく言えばうちの子たちの自主性の勝利」と選手を労った。

(文=石黒登 写真=矢島公彦)

▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選