修徳 vs 堀越(写真=矢島公彦)

 一方の修徳は押し込まれる展開となり、最前線のFW9ンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄(3年)が孤立気味に。徐々にロングボールが増え、パスがテンポよくつながらない。

 35分頃から修徳のビルドアップにようやく落ち着きが出始めると、堀越は前からのプレスを緩め、統制された守備ブロックで構える。プレッシングとリトリートの使い分けは実に絶妙で、前半アディショナルタイムにはカウンターからFW10中村健太(3年)がチャンスを掴んだ。シュートは相手GKにセーブされたが、戦術は機能していた。

 前半は押されていた修徳が、後半に入ると長短のパスを織り交ぜたダイナミックなアタックで反転攻勢に出る。すると45分、左サイドからDF14島田侑歩(3年)がクロスを上げた瞬間、FWンワディケが巧みな動き出しで相手DFのマークを外す。そのまま打点の高いヘッドで合わせ、ゴール右隅への正確なシュートでネットを揺らした。

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▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選