歓喜の堀越イレブン(写真=矢島公彦)

 延長前半は試合終了間際に同点に追いついた堀越のほうがやや優勢で、ゲームを支配して敵陣に押し込みつつ、CKでも相手ゴールを脅かす。一方の修徳も延長後半終了間際にビッグチャンスを掴んだが決めきれず、両チームともに足をつる選手が増えてきた延長戦でスコアは動かなかった。

 そして迎えたPK戦、堀越は一人目のキッカーFW中村のシュートが相手GKに防がれたものの、修徳の3人目が失敗、4人目のシュートをGK1吉富柊人(3年)がビッグセーブ。5人目はFW11伊藤蒼太(3年)のキックが相手GKに弾かれたが、修徳も決められなかった。

 PK戦を3-2で制した堀越が、修徳との壮絶な激戦に競り勝って全国大会出場決定。試合後、佐藤実監督は「修徳さんは非常に強かったです」と相手を称えつつも、「最後の最後に冷静になってゲームをひっくり返すことができたのが最大の勝因」と選手たちの粘り強さにも賛辞を送る。それほど両チームともにハイパフォーマンスを披露したエキサイティングな試合だった。

(文=志水麗鑑 写真=矢島公彦)

▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選