小林に負けじと2ゴールを決めた興國FW10千葉大舞(写真=会田健司)

 先制ゴールを決めた小林は、その後も35分に國武からの浮き球にボレーで合わせ惜しいシュートを放つと、38分には右足を一閃し強烈なミドルをポストに直撃させるなど、貪欲にゴールに迫る。

 1-0と1点リードで後半を迎えた興國は頭からFW10千葉大舞(3年)を投入。さらに圧力を強めると56分、右CKをファーが折り返したところに「頭で合わせたかったんですけど、頭より高いところに行っちゃったので」と小林が咄嗟にオーバーヘッドに切り替えて見事にボールを捉えると、これがゴールに吸い込まれた。

 キャプテンの2ゴールで勢いに乗った興國は千葉が負けじと躍動する。千葉は78分に得意のカットインシュートで3点目を突き刺すと、80+1分にはMF19伊藤健太朗(3年)の左からの折り返しにボレーで合わせ連続ゴール。

 序盤は相手の勢いに苦しみながらもきっちり4ゴールを叩き込んだ興國が4-0で初戦を突破。中央トーナメント2回戦に進出した

 一方、浪速はここで敗退となってしまったが、プリンスの強豪相手に真っ向勝負を挑み、最後までゴールを目指し走り切る見事な戦いぶりだった。

 中央トーナメント2回戦に駒を進めた興國は準々決勝に進出をかけ、29日に大阪桐蔭と対戦する。

(文・写真=会田健司)

▽第102回全国高校サッカー選手権大阪予選
第102回全国高校サッカー選手権大阪予選