桃山学院 vs 清水谷(写真=会田健司)
幸先よく先制に成功した桃山学院だったが、ここから追加点を奪えない時間が続く。清水谷は「しっかり中を固めて外はあと。スライドの速さもそうなんですが、まずは中をやらせない。受け身になりすぎずに取れるところは前にも行く」(キャプテンDF2藤原佳祐)とオール3年生のGKを含めたDF陣で粘り強い守備を披露。相手に追加点を許さずハーフタイムを迎えた。
後半も桃山学院がボールを保持する展開が続くが、清水谷の守備を崩し切ることが出来ない。62分にはエースのFW10西条将太(3年)を投入し2点目を取りに行く。試合が終盤に入ると、奮闘を続ける清水谷DF陣に疲れの色が見え始める。
すると77分、桃山学院は右CKに途中出場のDF2清見晴彦(3年)が頭で合わせると、これがゴールに吸い込まれる。この試合19本ものCKを得た桃山学院だったが、そのCKからなんとか清水谷ゴールをこじ開けた。
このまま試合は終了し、桃山学院が2-0で初戦を突破。中央トーナメント2回戦に進出した桃山学院は29日にアサンプションと対戦する事が決まった。
一方、ここで大会を去ることになった清水谷だが、プリンス勢を相手に3年生が見事な守備をみせた。そして1.2年生中心の攻撃陣はボールを持てばボールホルダーを孤立させない動きを徹底。カウンターを恐れずに駆け上がる姿勢を貫き、見事な戦いぶりをみせてくれた。
(文・写真=会田健司)
▽第102回全国高校サッカー選手権大阪予選
第102回全国高校サッカー選手権大阪予選