帝京長岡 vs 新潟西
エンドが変わった後半。帝京長岡は左MF山村朔冬が変幻自在のパスで攻撃を操る。同4分、左サイドでボールを引き出した山村は左サイドを駆け上がったDF内山開翔にスルーパス。受けた内山も間髪入れずに左足シュートを放つが、惜しくもゴールを捉えられない。逆に新潟西は同7分。相手のミスを逃さずFW石渡颯良がビッグチャンスを迎えるが、これは帝京長岡GK小林脩晃に阻まれる。続く同10分には自陣からボールを運んだ清水のスルーパスに再び石渡が抜け出すが、シュートはゴールのわずか左を通過する。
命拾いした帝京長岡は同20分。原が右サイドで相手からボールを奪うとドリブルで独走し、最後は右足シュートをニアサイドに決め、3-0とする。「GKがファーを警戒していたので迷わずニアを狙った」(原)。そのわずか1分後には堀のラストパスを受けた橋本がこの日2点目を入れて4-0とし、勝負をつけた。新潟西は同37分に清水が超絶ミドルを決めて1点を返したが、帝京長岡が4-1で勝利を収めた。
この日2得点の活躍を見せた橋本はボランチの位置から積極的にゴール前に飛び出し、堀と息の合ったコンビネーションからチャンスを拡大させた。「ほりそう(堀)との関係性は常に言われているし、互いにわかりあえている。今日は自分の良さが出せた」と笑顔を見せた。右ウイングの原は50㍍走6秒の俊足を武器に1得点1アシストをマーク。原は「ゴールに直結するプレーを心がけていた。スペースがあれば飛び込むことを意識し、いい感覚でプレーできた」と振り返った。
11月3日の準決勝は新潟工業を4-0で破った北越と対戦する。今季のプリンスリーグ北信越1部では第8節で5-2(5月20日)、第10節で9-2(6月25日)と大勝している。だが、慢心はない。橋本は「絶対に勝って決勝に進む」と一戦必勝を誓い、原も「次は金曜日開催で期間が短いが、全員でいい準備をして試合に臨む」と気を引き締めた。
▽第102回全国高校サッカー選手権新潟予選
第102回全国高校サッカー選手権新潟予選