東京都市大塩尻 vs 松本国際(写真=田中紘夢)
松本国際は延長開始から2枚替えを敢行。さらにギアを上げたものの、延長前半は都市大塩尻のセットプレーにやや押し込まれる。それでもセンターバックの城元諒星と渡邊智紀を軸に、リスク管理を怠らず。互いに譲らない中、均衡が破れたのは延長後半だった。
94分、CKのチャンス。久保田剛海がファーに山並みのボールを上げると、フリーで待っていた渡邊が頭で仕留める。GK熊切の決死のセーブも実らず、ボールはネットを揺らした。愛知県の豊川FC出身コンビでゴールをこじ開け、その後も引き下がることなく追加点を狙う。最後まで攻勢を緩めず、都市大塩尻に反撃の隙を与えなかった。
3試合で19得点かつ無失点と、攻守に圧倒して2連覇。勝沢勝監督は「素晴らしい選手たちだと思う。本当に最後まで切らさず良くやってくれた」とねぎらう。昨季の全国舞台では、初戦で優勝候補の米子北に1-2と惜敗。先輩たちの姿をベンチで見守っていた城元は、「今年は3年生で最後の大会。去年よりも強い思いがある」と話す。山本と口を合わせるかのように、「去年の先輩を超えたい」と力を込めた。
▽第102回全国高校サッカー選手権長野予選
第102回全国高校サッカー選手権長野予選