栗橋北彩 vs 朝霞西(写真=河野正)

 朝霞西はトップ下の森が、右サイドに移動しては緩急をつけたドリブルで仕掛け、好クロスを配給した。

 後半も前半と同じく7本のシュートを放ったが、決定機は後半の方が多かった。21分にMF古山凌梧(2年)、27分に右CKから安藤、28分には檜山がGKと1対1になったが、川鍋の好守に阻まれた。

 1点を追う栗橋北彩は、主将でボランチの遠藤湊(3年)が軽やかなドリブルから敵陣に進出したのだが、その後に好展開できず相手の分厚い守備を切り崩せなかった。

 競り勝った朝霞西の吉田圭吾監督は同校に着任して5年目、指揮官となって3回目の選手権を迎えた。「今日は初戦ということもあり、あまり無理をせずにセーフティーな試合運びを心掛けましたが、もっと丁寧な戦いをやりたかったですね」と振り返った。

 今年のチームの特長は組織力だそうで、「練習から人が絡み合う攻撃を追求し、個ではなくグループで同じ絵を描く戦いのできるチームづくりをしてきました」と説明した。

 2回戦ではS1リーグの埼玉栄とぶつかる。高校総体予選1回戦でも対戦し、この時は3-3からのPK戦で勝利している。吉田監督は「相手はリベンジしたいと聞いている。チャレンジャーのつもりで正面から向かっていき、はね返したい」と闘争心をたぎらせた。

(文・写真=河野正)

▽第102回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第102回全国高校サッカー選手権埼玉予選