第102回全国高校サッカー選手権埼玉予選の決勝トーナメント1回戦が10月8日、埼玉県内各地の会場で行われ、早大本庄と獨協埼玉が対戦した。

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　試合は前半15分、早大本庄がCKで先制。MF10岡村珀のキックからDF4阿部大翔が頭で押し込み先制。さらに前半終了直前、早大本庄にFKのチャンス。キッカーMF10岡村のボールを今度はDF3佐藤駿が頭で合わせて追加点を挙げ、折り返した。

　1点を返したい獨協埼玉は後半3分、MF14横山時之のシュートのこぼれ球をFW9加藤啓太が蹴りこみ、1点差に。しかし、後半38分、早大本庄MF8坂谷琉樹のパスを受けたMF14増田遥太が決め、3点目で勝負あり。試合は早大本庄が3‐1で獨協埼玉を振り切り、2回戦に進んだ。

　前半、首尾よくセットプレーから2点決めたにもかかわらず、早大本庄ベンチはどこか重かった。

　「あの2点は、キックの精度とヘディングの強い2人の得点。個の強さで取っただけ」と篠田洋之監督。前半、獨協埼玉のプレスからの鋭いカウンターやロングフィードで押し込まれる展開に「内容は獨協埼玉がずっと良かった」と断じた。

　2-0で迎えたハーフタイムに、篠田監督はイレブンにこうたずねた。

　「このまま逃げ切るか？」

　その反応はといえば「選手から『そうしましょう』という雰囲気が出たが、そうじゃないだろうと。逃げ切って本当に楽しいか？」と選手たちに問うた。