山村国際 vs 川口市立(写真=佐藤亮太)

 川口市立はいい意味で特徴はない。チームには点取り屋がいるわけでも、試合を支配する司令塔もいない。だからこそ全員で戦う。また「誰が出ても同じサッカーができる(岩井監督)」と強みを話すようにやり方にもブレがなく、くまなく戦術が浸透している。そのことがバランスの良さを生んでいる。

 岩井監督が勝利の立役者のひとりにあげたのが1点目を決めたFW22黒渕匠吾。

 岩井監督は「(黒渕は)攻守にわたって頑張ってくれた。山村国際を自由にさせない、前に蹴らせない面ではよかった」と得点と同じように前線からの守備を高く評価。これにFW22黒渕は「自分の評価されているところは前で身体を張ってプレスをかけるところ。攻撃の選手だが、それ以外の守備面で評価されている。自分の仕事ができた」と胸を張った。

(文・写真=佐藤亮太)

▽第102回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第102回全国高校サッカー選手権埼玉予選