細田学園 vs 昌平(写真=河野正)

 後半に入ると打って変わって一進一退の攻防戦となる。昌平がボールを支配する図式はそのままだが、崩しの形に持っていけない。ドリブルで仕掛ける単調な攻めが多くなり、相手の厳しいマークと激しい当たりに苦戦し、敵陣深くで変化に富んだ攻撃ができなくなったのだ。

 現在、無敗で県S2Aリーグの首位に立つ細田学園は後半21分、この試合で最初に巡ってきたビッグチャンスを確実に仕留めて同点にした。

 後半開始から投入された快足FW古部悠(3年)が、左を突破して鋭い弾道のクロスを送った。昌平のCB佐怒賀大門(3年)に当たり、MF田中優希(3年)がこぼれ球を後半14分から出場していたFW井出壱音(3年)につなぐと、同点弾がゴール左のネットを揺すった。

 昌平は36分とアディショナルタイムにいずれも土谷が惜しいシュートを放ったが決められない。1-1で延長に突入した。

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