加藤学園暁秀の小池正叶は鋭い抜け出しが光った(写真=多田哲平)
その後も東海大翔洋は大野のロングスローやMF7稲名功大郎(3年)の抜け出しからチャンスを作る。中盤ではMF24信楽大誠(3年)が的確にパスを散らしてゲームを組み立てた。
後半は立ち上がりからさらにアグレッシブに攻め立てる。後半開始からわずか45秒、右サイドを打開すると、最後はゴール前に走り込んだMF14田邊秦治(3年)が決めて追加点。東海大翔洋はリードを広げた。
そして最後まで加藤学園暁秀に決定打を許さず、2-0の完封勝利。ブロック決勝へと駒を進めた。
もっとも東海大翔洋の太田恒治監督は試合後、「リーグ戦とは違う緊張感があった」と選手たちの固さを指摘。「前半で決定的なチャンスが何回もあったから決め切れないと。こういう試合は内容とか相手は関係なく、何点入っているかの勝負なので、そこで点が取れなかったのは苦しい。次からはもっとリラックスしてやってくれるといいんだけど」と反省点を挙げつつ、次戦での奮起に期待を寄せた。
一方の加藤学園暁秀は敗れたとはいえ奮闘。CBのDF4湯川璃空(3年)は懸命に体を張り、GK1水戸新歌(2年)は要所で好セーブを披露。カウンター時にはMF9近藤新太朗(2年)とFW11小池正叶(3年)の鋭い飛び出しが光った。
(文・写真=多田哲平)
▽第102回全国高校サッカー選手権静岡予選
第102回全国高校サッカー選手権静岡予選