小笠のFW袴田蒼大はキープ力を活かして攻撃の起点になった(写真=多田哲平)

 清水桜が丘は相川のハットトリックなどで6点のリードを奪い、前半の40分を終えた。そして後半も攻撃の手を緩めない。

 46分に左サイドのクロスに合わせてFW10遠藤力董(2年)が滑り込みながらゴールネットを揺らし、50分には右サイドから切り込んだ澤野のクロスからゴール前でDF16五十嵐洋斗(3年)がヘディングを突き刺す。

 選手を交代しながらも攻撃の強度を落とさない清水桜が丘。さらに58分に左サイドのクロスにファーサイドで合わせた相川のゴールでリードを広げ、69分には右サイドを突破したFW22田中莉安(1年)のシュートのこぼれ球に詰めた五十嵐の得点でその差を10点とした。

 そして試合最終盤80+1分には左サイドのクロスからFW18竹澤正悟(3年)が決めて締め括り。11-0の快勝でブロック決勝進出を決めた。

 清水桜が丘の片瀬晴城監督は「本来いかなければいけないところで手を抜いてしまったりと、所々でだらしなさもあった」と苦言を呈しながらも「それでも平均点以上のことをやってくれた。初戦にしてはよくやったかな」と選手たちを労った。

 一方の小笠も敗れたものの最後まで1点を狙い続けた。FW10袴田蒼大(3年)は運動量豊富に働き、キープ力を活かして攻撃の起点に。またDF3鈴木優真(3年)は粘り強い守備を見せ、GK1徳原大涼(3年)は1対1で鋭い応対を披露した。FW11鈴木夢蔵(3年)は途中交代するまで常に相手の背後を狙い続け、DF5山﨑汰粋(3年)とMF7宮原弘成(3年)はサイドを精力的に奔走した。

(文・写真=多田哲平)

▽第102回全国高校サッカー選手権静岡予選
第102回全国高校サッカー選手権静岡予選