諫早商 vs 国見(写真=藤原裕久)
1月の新人戦県大会ではまさかの初戦敗退を喫したものの、県高総体に優勝し、県リーグでも前半戦を8勝1分けでこの試合前まで首位に立つなど、着実に県最強の座を固めつつある国見だったが、諫早商の粘りの前に勝ちきることができなかった。
「2点を取るまでは良かったけど、うまくスペースを消されて、リズムを作りにくいゲームになってしまった。慢心があったとは思わないが、プレッシャーのかかるところで判断が遅れてしまった。そういう悪いときにどうするか。スペースを消して引いてきた相手をどう崩すか。全国と違い、県ではこういう相手との戦いが多くなるので選手権までの2カ月間にどう高めるかが、これからの課題になりますね」(国見・木藤監督)
インターハイベスト4に入ったことで経験と手応えを掴んだ国見だが、その一方で県内チームの多くは強者の国見に対して徹底的に良さを消しにくるサッカーを仕掛けてくるだろう。それをはね除けて真の強者となれるのか。国見にとってインターハイ後最初の公式戦となった県リーグの第10節は、諫早商に強者への道が容易いものではないことを突きつけられる一戦となった。
(文・写真=藤原裕久)