京都橘 vs 立命館宇治(写真=雨堤俊祐)
キャプテンの西川は「積み上げてきたものが出たゲームでした。前半の先制点でチームに勢いが出たし、試合運びもよくできたと思います。ゴールはいつも狙っている。少し距離が遠かったけれど、思い切って打ったシュートが決まって嬉しいです」と振り返った。米澤一成監督は「スコアは3-0となりましたが、2点取った後に立命館宇治さんの決まりそうなチャンスもありました。どちらに転ぶか、わからないゲームでした」と話しており、決勝戦に向けて「ようやく、ここまで来れた。新チームの立ち上げから目指していた、東山さんへの挑戦権を得られました」と昨年のリベンジに燃えている。
敗れた立命館宇治は、インターハイ予選に続くファイナル進出はならなかったが、京都橘を相手に自分たちのスタイルを貫いて戦い、惜しい場面も作り出していた。山下弘樹監督は「今年、一番強いのは京都橘さんだと思ってた。そういう相手に対して、自分たちはどこまでできるのか。負けたことは良くないが、そこにトライできたことは良かったと思います」と話している。早い時間で先制点を奪われたが、選手たちはすぐに落ち着きを取り戻すと、最終ラインからパスをつないで前進していった。「敵陣でのアタックが少し単調になってしまった」(山下監督)という反省はあるが、ビルドアップに関しては敵将も「うちのプレスがはがされていた」(米澤監督)と評価している。10番を付けてプレーした森内も「冷静に落ち着いてビルドアップできた」と話しており、同時に「最後のパスやクロスの質や、そこへの受け手の入り方などは、もう少しこだわれたと思う。最後の質が足りなかった」と悔しがった。最前線を務めた斉藤は「シュートまで持ち込む特徴を出せた部分もあるけれど、ゴールにはつながらなかった。そこが自分たちの実力です。京都橘のCBは強かった」と話している。
▽第102回全国高校サッカー選手権京都予選
第102回全国高校サッカー選手権京都予選