履正社・GK瀧波はPK戦で相手の流れを断ち切るビックセーブを披露
苦しい展開の中で躍動したのが履正社GK瀧浪朋生
1回戦の高岡第一戦では0−0で迎えた70+5分にFW町野修斗のゴールで勝ちを拾い、2回戦の広島皆実戦ではアディショナルタイムに同点に追い付かれながらもPK戦で勝ち名乗りを挙げた履正社。僅差の戦いをしぶとくモノにしてきた昨夏のベスト8校は、この日も日章学園を前にギリギリの戦いを強いられることとなった。
立ち上がりに先手を取ったのは履正社だった。左サイドをMF安藤修羅が切り崩すと、最後はMF大塩真生が幸先よく先制点を奪取。しかし、その後は一進一退の攻防となり、追加点を奪うことができない。
迎えた後半も序盤こそ同様の展開となったが、徐々に1点ビハインドの日章学園に押し込まれる場面が目立つようになる。46分にはMF佐藤詩音に直接FKからゴールを脅かされると、47分にFW山元泰志が左サイドから右足でシュートを放つ。いずれも枠を捉え切れなかったが、いつ失点をしてもおかしくない状態が続いた。すると、日章学園は試合終了間際の68分。ゴールから35m程の位置でFKを獲得。このチャンスに佐藤詩がゴール前にボールを入れると、ファーサイドに走り込んだDF中武諒が値千金の同点弾を奪った。