早稲田実業 vs 広島国際学院(写真=矢島公彦)

 対する広島国際学院は、GKは1片渕竣介(3年)。4バックは右から2藤井海地(3年)、キャプテンの4茂田颯平(3年)、3水野雄太(3年)、23岡田康誠(3年)。中盤はダブルボランチが6長谷川蒼矢(3年)と7渡邊雄太(3年)。サイドの右が13萩野巧也(3年)、左が5島川翔汰(3年)。トップ下に14戸山晴人(3年)が入り。ワントップは11野見明輝(3年)。広島県大会決勝でトップ下で先発した10石川撞真(3年)はベンチスタートとなった。

 

 試合は序盤からアグレッシブな展開となる。早稲田実は地元の大応援団から「紺碧の空」が鳴り響く開始47秒、相手のミスを見逃さなかった早稲田実FW9久米のオープニングシュートはわずかに右へ外れ、2分にも決定機を演出。対する広島国際学院も6分にFW11野見が抜け出し、さらにMF5島川がシュート。これはいずれも早稲田実GK1高村の好守に阻まれたが、その後のCKでもMF6長谷川がクロスバーを直撃するヘディングシュートで流れを完全には渡さない。

 

 そんな拮抗した時間が続く中、スコアが動いたのは28分だった。左サイド深くでスローインを得た広島国際学院はMF5島川のロングスローに警戒し深めの守備をとった早稲田実の虚を突くショートスローからDF23岡田が正確なクロス。MF6長谷川が前に落としたところに入り込んだ「大会ファーストゴールを狙っていた」FW11野見が頭で流し込み、広島国際学院が今大会のファーストゴールを奪い取った。

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▽第102回全国高校サッカー選手権
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