矢板中央は無念の初戦敗退(写真=矢島公彦)

 

 だが、ここからは矢板中央の時間に。高橋健二監督は身長155㎝のドリブラー20堀内凰希(2年)やFW18朴大温(2年)といった攻撃のジョーカーを投入。さらに梶谷も入れパワープレー的要素も交えながらゴール前への迫力を生み出し続けようとした。

 

 が、激戦大阪府を勝ち抜いた東海大仰星はクロス対応、スペース管理共に卓越した業を見せたGK1森本を中心に粘り強い守備でゴールを許さず。最後はアディショナルタイム・CKで上がった矢板中央GK1大渕のシュートが上に外れ1-0。東海大仰星が矢板中央を下し初戦を突破した。

 試合直後には「タフな相手に対して距離感を図りながら対応したのがよかった」と守備のオーガナイズを褒めた東海大仰星・中務雅之監督。かくしてインターハイ大阪府予選16強敗退から始まった下剋上の壁をまた1つ破ったタイガージャージは、12月31日の2回戦・神奈川・等々力会場の第1試合でインターハイ王者・明秀日立(茨城)の高い壁を破りにいく。

(写真=矢島公彦)

▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権