帝京長岡 vs 長崎総科大附

 1点を追う帝京長岡は61分に「点を取ることではチームの中でも指折り(古澤)」というFW谷中習人を投入すると、67分、縦パスを受けたその谷中が相手ゴール前までボールを持ち込んでからのシュートで2-2の同点。試合終了間際にも左のクロスを遠いサイドで受けた谷中が冷静にシュートを決めて逆転に成功。交代策がズバリとはまった帝京長岡が3-2で長崎総科大附を下し、1回戦を突破した。

 「まだまだ甘さがあった」

 2度のリードを奪いながら追いつかれ、最後は逆転を許した長崎総科大附の定方敏和監督はそう呟いた。県大会に比べて選手たちに若干の固さは見られたが、決して悪いパフォーマンスでなかっただけに悔しさはひとしおだろう。だが、昨年1月に死去した故小嶺忠敏監督の跡を引き継ぎ、再びチームを選手権の舞台まで押し上げ、これだけの戦いを示せたことは今後の自信になったことだろう。

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▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権