後半、佐賀東はハーフタイムにFWを交代し、帝京大可児のポゼッションに対してツートップが高い位置でボールを奪いにいく。帝京大可児は佐賀東のプレスに対してMF24松井空音がパスを受け攻撃のリズムを作り出す。佐賀東は帝京大可児の攻撃に対して、守備がブロックを低い位置に形成し、DF3甲斐桜助を中心にゴールを割らせない。1点差を追いかける攻防戦だったが、佐賀東は55分にDF6田中佑磨のクロスを交代で入ったFW12田口大翔が頭で合わせ待望の追加点を加える。

 リードを守りたい佐賀東は72分にDF2國武優太郎を投入し、システムを1−5−4−1に変更し、ゴール前をより強固にする。後がない帝京大可児は、ドリブルとショートパスからゴールを目指すがなかなか決定機を作れない。高いテクニックを持つ帝京大可児に対して佐賀東が組織的な守備から失点を許さず、佐賀東が3回戦に進出した。両チームともに高い集中力からテクニックを発揮した素晴らしいゲームであった。

(文・写真=池田鉄平)

▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権