勝利を喜ぶ昌平の選手たち
前半は本来のリズムでなかっただけに、昌平・村松明人監督はハーフタイムにイレブンを鼓舞したそうだ。「厳しい試合だが、楽しさを欠いていた。(後半も)前半のまま進んでいくのが嫌だったので、厳しいことを言いました」と話し、「頑張ることや戦うことや走ることは大切ですが、頑張ることを優先してプレーしているようだった。遊び心が足りず、考えないサッカーだったので、そのあたりを理解してもらいました」と説明した。
しかし先手を取ったのは米子北だ。後半7分、CB藤原壮志朗(3年)が投じた左ロングスローをきっかけとし、MF柴野惺(2年)がゴール右に正確なシュートを蹴り込んだ。
昌平は25分にMF長準喜(3年)が左から持ち込んで決定的なシュートを放ったが、GK尾崎巧望(3年)が右足でビッグセーブ。失点直後に4人のフレッシュな選手を投入し、まず1点を追い掛けた。しかしゴールは遠く、刻一刻と時間が経過するばかりだ。39分の長の一撃は右に外れ、その後右CKからMF西嶋大翔(3年)がヘッドで合わせたシュートもバーの上。3分のアディショナルタイムも30秒以上が過ぎていた……。
▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権