昌平 vs 米子北
まさに最後のワンプレーだった。右SB田中瞭生(3年)がMF大谷湊斗(2年)とのワンツーから敵陣深くに進出し、ゴール前にクロスを上げた。このボールを後半31分から送り込まれていた身長166㌢のMF長璃喜(1年)がヘディングシュートを決めて同点。直後に試合が終わり、PK戦を迎えた。
両チームとも一番目が失敗したが、2番手はともに成功。先行の米子北の3番手が外したのに対し、昌平は2人目から最終5人目まで成功し、4-3で決着した。
ヒーローの1年生は「今日の出番はないと思っていました。ヘッドで得点したのは初めてですが、(額の)芯にうまく当たりました。でも得点シーンはあまりよく覚えてなくて、体が勝手に動きました。めちゃうれしいです」と喜んだ。
村松監督は「璃喜は小柄なので、ああいう点は見たことがない。驚きでした。最初は西嶋の得点だと思っていましたから」と笑い、「次の試合でもやってくれるのではないかと思う」と才能豊かなU-16日本代表に期待した。
(文=河野正 写真=田原豊)
▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権