「1点目は最初のタッチがよかったので、迷わずにシュートしました。2点目は自分でもビックリ。あんなにきれいに決まるとは思いもしませんでした。1試合で2得点は高校に入って初めて。練習のときからシュートの調子がよく、積極的に打っていこうと思っていて、それが結果につながりました」(木下)

 攻撃だけではなく、守備での奮闘も光った。尚志のエースであるMF7安斎悠人(3年)と対峙するケースが少なくなく、球際でバチバチやり合った。

 「自分のところでボールを奪えなくてもスローダウンさせることで、味方が戻ってくる時間を作り、挟み込むとか、相手のよさを出させない連動した守備ができていたと思います」(木下)

 チームの結束力を増す岡山学芸館が、大会連覇への歩みを加速させていく。

(文・写真=小室功)

▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権