堀越FW10中村健太(写真=田原豊)
リズムを掴み切れない堀越は、相手のハイプレスに苦しめられながらも、臆せず最終ラインからのビルドアップを続ける。少しずつボールを保持できる時間が長くなり、敵陣に侵入できるようになると、27分にはショートカウンターから、FW10中村健太(3年)のクロスをヘッドで合わせたMF14仲谷俊(2年)が先制点を奪った。
先手を取った堀越は勢いが増し、巧みなパス回しで相手のプレスをいなす。30分にはGK吉富柊人(3年)のフィードからFW11伊藤蒼太(3年)がチャンスを掴む。得点とはならずも、チームとして敵の背後がよく見えている崩し方でもあった。
後半に入ると明桜が反撃。42分にMF7中山煌斗(3年)の右CKからFW廣森が惜しいヘッドを放つ。この好機からゲームの流れを再び引き寄せた。
しかし、堀越が秀逸だったのは試合運びだ。劣勢に立たされても最終ラインが大崩れせず、攻めに転じれば丁寧にパスをつないでゲームの主導権を再び握り返す。そして50分には左サイドを崩し、MF仲谷のクロスからFW中村が決定機を得た。
▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権