佐賀東イレブン(写真=小室功)

 だが、試合はこれで終わらない。一矢報いるべく、前がかりになって攻める佐賀東が73分に1点を返す。MF16右近歩武(3年)の左からのグラウンダークロスを、その2分前に交代出場していたFW12田口大翔(3年)が左足で突き刺した。

 初の8強入りを果たし、新たな歴史を刻む佐賀東は、その後、クロスバーやポストを叩くなど、あと一歩のところまで攻め立てた。だが、悲願の”国立“を目前にして涙を飲む。

 終盤の猛攻をしのいだ堀越は、初のベスト4進出。佐藤実監督は「新しい景色を見ようと、選手たちが本気になって、日々、努力してきた成果が出ました。学校創立100周年に明るい話題を届けることができました」と、喜びを語った。

 この勢いのままに、目指すは初の決勝進出だ。対するは、2年連続3回目の出場にして初の4強入りを飾った近江(滋賀)。1月6日、聖地・国立で14時10分にキックオフされる。

(文・写真=小室功)

▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権