キャプテンの中村が1G1A!学校創立100周年の堀越が初のベスト4

FW10中村健太(写真=小室功)

 「ゴールが決まった瞬間は、うれしいというよりビックリしました」

 堀越のキャプテン、FW10中村健太(3年)は、こういって自身の”スーパーゴラッソ“を振り返った。

【フォトギャラリー】堀越vs佐賀東

 19分、逆サイドから大きく展開されたボールを右サイドで受け、周囲の状況をうかがうようにドリブル開始。プレーの選択肢が、いくつか浮かんだが、最終的に選んだのがシュートだった。

 「最初は味方のサポートを待とうかと思いましたが、カットインからのシュートをずっと練習してきたので、なかにボールを運んだとき、打ってみよう、と。ほとんどゴールは見ていません。もう感覚でした」(中村)

 自主トレの積み重ねが選手権の大舞台で、実を結んだ。ゴールまで、およそ20メートル。左足で巻いたボールが、きれいな軌道を描きながらゴール左上に吸い込まれた。右利きの中村が左足で決めた会心の一発だった。

 攻撃の手を緩めない堀越は、67分に追加点を奪い、佐賀東を突き放す。ゴールのお膳立てをしたのが、中村だった。右サイドからディフェンスラインの背後にボールを供給。そこにMF14仲谷俊(2年)が走り込み、落ち着いて決めた。

【次のページ】 準々決勝 堀越 vs 佐賀東(2)

▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権