神村学園 vs 鹿児島城西(写真＝松尾祐希)

　先にリズムを掴んだのは、神村学園。風上に立った前半のキックオフ直後から攻勢を仕掛けると、ボランチのMF福島和毅（1年）を軸にボールを動かし、サイドアタックを軸に相手陣内に攻め込む。とりわけ、素晴らしかったのが左サイドの仕掛け。サイドハーフの名和田とSBの吉永が絶妙なコンビネーションを見せて何度も守備網を掻い潜った。しかし、序盤の決定機を仕留め切れずにいると、徐々にペースは鹿児島城西へ。ロングボールを使いながら前進し、トップ下の芹生海翔（3年/藤枝入団内定）を起点にPA内に進入していく。セットプレーからも好機を生み、CB横山輝人（3年）のキックから決定機を作り出す。しかし、ゴールを挙げるまでには至らず、前半は互いに無得点で終えた。

　開始前から降っていた雨が強まるなか、迎えた後半。均衡を破ったのは神村学園のエースストライカーだった。開始5分、連続攻撃で相手を押し込むと、吉永が左サイドからアーリークロスを入れる。ニアサイドで受けた名和田が粘って収め、ゴール前に折り返す。MF新垣陽盛（3年）がファーサイドでヘディングシュートを打つと、GK樋口竜翔（3年）が弾いたボールに西丸が詰めてネットを揺らした。

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