後半立ち上がり4分、最初の攻撃は飯能南、10番鈴木のクロスにMF6番増原怜也が合わせるもゴールならず。前半を同点で折り返すことで両者硬直した状態がしばらく続く。

　そんな状況を変えたのが伊奈学、後半12分コーナーからDF4番田村がヘッドでゴールを決める。ゴールが入ったことでゲーム展開は激変していく。

　追う立場になった飯能南は前線からのプレスとセットディフェンスからのカウンターを使い分け始める。対する伊奈学園はボールを持とうとの指示から、10番寺下が飯能南の守備を引き延ばそうとする。

　後半20分、コーナーから25番水野のゴールが決まったかに思えたが、これはオフサイド。

　ここからさらに両者主導権を握るために球際の攻防の激しさが増していく。そんな中、後半交代で入った飯能南16番松田がレッドカードを貰って退場となる。

　1人少ない状況の中、飯能南は2番DF立澤を前線にあげる。これを受けて気迫のこもったプレーで盛り上げる2番立澤、後半28分FW9番小畠清矢のスルーパスからキーパーと1対1になるも惜しくも外れる。後半35分、2番立澤のポストプレーから9番小畠が抜け出すもオフサイド。

　しかし、後半38分、伊奈学園25番水野のクロスが飯能南DFに当たりオウンゴール。

　それでもあきらめない飯能南は後半42分、2番立澤とDF13番関上による見事なカウンターでゴールに迫るも、これもゴールにはならず。最後まで緊迫した状況が続くが、ここでホイッスル。3-1で伊奈学が勝ち星を手にした。

　飯能南は狭山ジュニアユース出身の志田を中心としたカウンターがひかるも、10番寺下を中心にゲームを支配した伊奈学が勝つこととなった。

　

（取材・文＝石津大輝）