埼玉県S2Bリーグ第16節の試合は、S2Aリーグ西武学園文理高VS大宮東の試合の後に行われた。リーグ2位と好調の伊奈学園とリーグ5位と少しでも順位を上げたい飯能南の一戦。

　立ち上がりは、両者様子をうかがっているのか、硬さが残る。伊奈学は4-3-3、3-5-3気味にボールを保持するのがやり方の様だ。それに対して飯能南はしっかりと4-4-2のブロックを敷き組織的に守っていた。

　そんな中ファーストシュートは飯能南、前半4分FW10番鈴木隆吾のリターンを受けたMF8番志田篤哉がシュートを放つもこれは枠を外れる。勢いづく飯能南、前半6分手に入れたコーナーからFW10番鈴木がゴールを決める。

　思わぬ形で失点してしまった伊奈学園はここから挽回したい。前半7分、MF25番水野友稀がシュートを放つもゴールならず。前半12分、右サイドのクロスの跳ね返しに反応したMF25番水野が反転からシュート。これもゴールにはならず。

　対する飯能南、前半15分FW10番鈴木、MF8番志田、MF11番嶋崎が高い位置で仕掛けるもゴールにはならず。前半21分、11番嶋崎の左サイドの仕掛けから、チャンスを演出するがゴールには繋がらない。続く、前半23分、8番志田が中に切れ込むドリブルからゴール左隅へシュート。これは伊奈学GK水越太郎のファインセーブに阻まれる。　飯能南はDF3番宮本、DF2番立澤を中心に守りを固めるも、しっかりとタレント溢れる攻撃陣へとボールを配給していた。特に10番志田、11番嶋崎、8番志田が絡んだカウンターは予想がつきづらく、伊奈学DFも手を焼いていた。

　対する伊奈学園も前半25分、MF10番寺下裕貴のスルーパスからFW17番小羽根公貴がシュートを放つも飯能GK鈴木和也のファインセーブに終わる。

　前半36分、38分と飯能南が立て続けに攻撃陣が連携プレーからゴールを脅かす。

　ボールを保持するも中々ゴールまで迫れない伊奈学、じれったい時間が続く。伊奈学はDF4番田村を中心とした3バックがバランスよくビルドアップをしていた。MF25番水野は技術とストライドを生かした仕掛けで左サイドのアクセントになり、右サイドはMF20番木村とDF15番大河戸による連携で仕掛けていた。そして中盤はMF18番三橋とMF10番寺下が潤滑剤として攻撃を舵取っていた。特に10番の寺下は攻守の面で成熟していて、ゲームの展開を読んだプレーで起点となっていた。

　伊奈学チャンスが続くも生かしきれないなか、前半45分、伊奈学がフリーキックからチャンスをつかむ。FKのこぼれをMF20番木村が押し込む。前半はこのまま1-1で折り返すことになった。

【次のページ】 第16節　伊奈学園 vs 飯能南（2）