S1リーグ最終節が11月30日埼玉工業大学のサッカー場で行われた。
キックオフと共に主導権を握ったのは正智深谷だった。
相手ゴール前でファウルを受け、FKを獲得。その後CK、ドリブル突破等、武南ゴールを果敢に攻める。
引いて守る武南が動いたのは前半12分、ゴール前までボール持ち込んだ9番は落ち着いて左のファーに放ち、先制ゴールを決めた。
その後も華麗なパスワークで、スペースを作りながらも隙を伺う武南。
正智深谷は25分、ゴール前の混戦からこぼれたボールに反応した10番がドリブル突破を試みるもDFに阻まれてしまう。その後のCKもわずか届かず、GKにボールを取られてしまう。
どちらも隙を狙う展開となり、自分達のゲームが出来ないまま。後半の主導権を握るのはどちらか。
風も出てきた後半、流れを掴んだのは、武南。
開始早々後半4分12番からのクロスを折り返した7番に合わせた8番が豪快なシュートを決め、息の合ったプレーを見せる。
その後も武南の流れかと思えた13分、武南のゴール前の混戦の中、13番がボールをキープし、体制を整えシュートを放ちネットを揺らす。
正智深谷も最終節を勝利で飾る為、リズムを作り、サイドから攻める体制を整える。
武南がボールを持てば、ゴール前まで持ち込むが、シュートはわずか届かず。
1点を追う正智深谷もボールを持てばゴール前に緩急をつけたボールを放ち、武南ゴールを脅かすが、武南の守備を破る事が出来ず試合終了。
勝利し勝点を38に伸ばした武南は、大勢の観客の中、チームメイトと共に歓喜を迎えた。
(取材・文=新井恵)