京都共栄 vs 東山

  敗れた京都共栄の内藤翔平監督は「球際にしっかりいけていなかった部分がある。相手との距離や反応の早さなど、動けるようにならないといけない。戦うところが弱かった」と反省の弁が第一声だった。昨年は京都府1部リーグから昇格して初挑戦となったプリンスリーグ関西2部でいきなり2位に入り、関西1部リーグへの昇格を果たすなど関西での注目度を上げた反面、京都府内ではトーナメント戦でまさかの敗戦を味わうという悔しさもあった。「今大会は(ここ数年で)負けたチームとばかりの対戦でした。まずはベスト4まで勝ち進む、そこはやれました。でも東山さんや京都橘さんのレベルになると基準がグッと上がる。自分たちの基準もそこへ上げていかないといけない」と指摘する。 キャプテンのDF大野洋翔(2年)も「個人のところで負けているところが多く、力の差を実感しました。自分たちの強みをなかなか出せなかった」と振り返っている。新人戦全体では「準備することの大切さを感じた。日常の過ごし方や試合への準備など、みんなで集まって話す機会を大会中は増やしました」と話している。昨年の主力選手が多く卒業する中でチームとして、個人としてのレベルアップに取り組んで、春からは初のプリンスリーグ関西1部へ挑む。

(文・写真=雨堤俊祐) 

▽令和5年度京都新人戦(新人選手権大会)
令和5年度京都新人戦(新人選手権大会)